「くすみが取れない」「目の下のクマが取れない」
それは、あなたの肌に酸素と栄養が届いていないからかもしれません。
肌トラブルの多くは、化粧品の効果ではなく、
実は毛細血管の元気さ=血流の質で決まると言っても過言ではありません。
今回は、肌の若返りと血流の関係、特に“毛細血管”という繊細なネットワークに注目して、美肌の鍵を探っていきます。
毛細血管は「肌の命綱」
私たちの肌の奥、真皮層には無数の毛細血管が走っています。
この細くて見えない血管が、肌に酸素・栄養を運び、老廃物を回収する――
いわば、肌細胞のライフラインです。
ところが、年齢とともにこの毛細血管が弱っていくと…
- 肌に栄養が届かない
- 老廃物が溜まり、くすみが悪化
- 肌が“なんとなく疲れて見える”状態に
つまり、見た目年齢を決めているのは「毛細血管」なのです。
「ゴースト血管」とは?
最近では、年齢とともに血流が途絶え、機能を失った毛細血管を「ゴースト血管」と呼びます。
- 特に40代以降の女性に多く見られ、肌だけでなく脳・腸・髪などあらゆる不調につながる
- ストレスや冷え、栄養不足、過度な糖分摂取で悪化しやすい
このゴースト化を防ぐためには、日々のケアが欠かせません。
毛細血管を元気にする習慣①:温める
一番簡単で、確実に血流を良くする方法――それが温熱ケアです。
おすすめは「蒸しタオル」:
▶ やり方(簡単3ステップ)
- フェイスタオルを濡らして軽く絞る
- レンジ(500〜600W)で40〜60秒加熱
- 目元や頬に2〜3分のせる
朝でも夜でもOK。肌がぽっと温まり、血流が流れ出すのが実感できるはずです。
毛細血管を元気にする習慣②:シナモンティー
シナモンには、毛細血管を強くする働きがあることが知られています。
- 血管の細胞を“接着”させて漏れを防ぐ
- 弾力を保ち、破れにくくする
- 血流をスムーズにし、肌の赤みやクマを改善
夕食後に1杯のシナモンティーを。香りのリラックス効果もあり、副交感神経が優位に。
※シナモンは摂りすぎ注意なので、1日1杯程度を目安に。
鍼灸の視点:血管は「氣の道」にも重なる
東洋医学では、気血水の巡りが美しさをつくるとされます。
- 鍼灸で経絡(エネルギーの道)を整える
- それが血流にも作用し、毛細血管まで「氣」が届く
- 結果として、肌細胞に栄養が行き渡り、肌が潤いとツヤを取り戻す
当院では、「顔だけに鍼を打つ」のではなく、体全体の氣血の流れを整える施術を大切にしています。
肌が変わるのは、細い血管が働き出したとき
40代・50代になると、血流の衰えは避けられません。
でもそれは、「年齢のせい」ではなく、今の生活のクセによって起きていることも多いのです。
- 体を冷やす飲食物(冷たいジュース、サラダ)
- 糖分の多いお菓子や菓子パン
- 睡眠不足やストレス過多
これらを避け、「温める」「動かす」「鍼で整える」という小さな習慣の積み重ねで、毛細血管は元気を取り戻してくれます。
まとめ|毛細血管は、肌と命の通り道
✔ 美肌のカギは「血の通った細い道」=毛細血管
✔ 蒸しタオルとシナモンで日々ケアを
✔ 鍼灸は“氣と血”を整え、肌を内側から潤す
✔ 食べすぎ・冷やしすぎは毛細血管の敵
肌はあなたの内臓と血流の状態を映す鏡です。
毛細血管のケアは、美肌だけでなく、冷えや不調の改善にもつながります。
📍女性専門鍼灸治療院 表参道ビオ東洋医学センター
美しさを、内側から。あなたの毛細血管が輝き出すお手伝いをしています。