～心と身体の声を整える東洋医学的アプローチ～

「胃が痛い」「背中が重い」「検査では異常なし」

そんな症状を抱えながらも、原因がはっきりせず悩んでいませんか？

慢性膵炎は、膵臓に慢性的な炎症が起こる疾患で、食後の腹部不快感や背中の鈍痛、消化不良などが続く病気です。

しかし、初期の段階では症状があいまいで、「機能性ディスペプシア」や「ストレス性胃炎」と診断されてしまうことも多く、見過ごされがちな疾患でもあります。

当院では、こうした慢性膵炎による不調に対して、鍼灸を用いた東洋医学的アプローチを行っています。

【鍼灸で整える「氣」と「臓腑」のバランス】

東洋医学では、膵臓に対応する機能は「脾（ひ）」に属し、「思い悩む」「気を使いすぎる」「我慢する」といった精神的な状態と深い関係があります。

慢性的な膵臓の炎症は、「氣（エネルギー）の巡りが悪くなっているサイン」と捉え、

当院では、鍼灸により氣血の流れを整え、自律神経と内臓機能を回復へ導く治療を行っています。

症状に直接アプローチするのはもちろんのこと、「なぜその炎症が続いているのか？」という背景――つまり、心の状態にもやさしく働きかけるのが、鍼灸の特長です。

【慢性膵炎に多い「がんばり屋の心」】

慢性膵炎を患っている方の多くは、**まじめで責任感が強く、人の期待に応えようとする“がんばり屋”**の傾向があります。

• 小さい頃から「いい子」であろうとしてきた

• 弱音を吐かず、感情を我慢してきた

• 誰かの役に立つことが自分の存在価値だと感じている

そのような**“自分を後回しにしてきた心のクセ”**が、長年にわたって積み重なり、身体に炎症として表れることもあります。

鍼灸治療では、単なる「痛み」や「不調」だけを見るのではなく、そうした心身の全体像に目を向けてアプローチしていきます。

【鍼灸ができること ― 心と身体をつなぎ直す】

鍼灸による慢性膵炎のケアでは、以下のような効果が期待されます。

• 膵臓まわりの血流促進

• 消化機能の回復を促進

• 自律神経の調整（交感神経・副交感神経のバランス）

• 緊張や不安感の緩和

• 心身の「頑張りすぎ」からの解放

特に、ストレスや心の抑圧によって症状が悪化するタイプの方には、鍼灸が非常に相性の良い施術法です。

やさしい刺激で神経系に働きかけることで、心と身体の緊張を同時にほどいていくことが可能になります。

【あなたを癒すのは、「治療」だけではありません】

慢性膵炎の回復には、「もうがんばらなくてもいい」という心の安心感がとても大切です。

薬や食事管理に加えて、心の奥にある“我慢”や“抑圧”をゆるめることも治癒への道です。

当院の鍼灸治療は、ただツボを刺激するだけではありません。

患者さんの心の声に耳を傾けながら、“本当のあなた”が元気になるお手伝いをしています。

症状があるからこそ、立ち止まって、自分を大切にするタイミングかもしれません。

「氣のめぐり」を整え、「あなた本来の治癒力」を取り戻すために、鍼灸という選択肢があります。