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更年期症状について

更年期症状について

更年期に起こる身体変化というのは、思春期の声変わりとか、成長痛のようなものであると私は思っているが、それを病気と決めつけているのが今の医学である。

或る日突然、理由の見当たらない痛みや、不安、発汗などの症状が出ると、若者のように、成長という前向きの心身環境ではないので、身体の表現を「異常」と大げさに悲観的に受け取ってしまう。

なにしろ男性更年期と呼ばれるバカバカしいものも捏造されている。
流行らなかったので最近はあまり取り上げられないが、しばらくすればまた話題になるかもしれない。

老年期(成熟期)に移行する過程で、人間が大なり小なり体験する変化を、病気にしたてあげれば、臆病な人や知識のない人はすっかり病人となる。
また、年齢的にみて、人生に不満や不安、孤独といった感情を(潜在的なものも含め)持っていれば、痛みや苦痛は、不満や不安の代替手段として心が利用しやすいことも様々な研究でわかっている。

婦人科におけるホルモン療法は単に対症療法であり、ホルモン補充によって老化を遅らせると言うものだが、老化しているのはホルモンだけではない。

したがってホルモン系と他の機関との折り合いが悪くなり、仮に一時的に楽を手に入れても、その見返りとしてその後、一気に老化が進むという現実はあまり伝えられていない。

更年期ホルモン補充療法の副作用は婦人科系癌であることはご承知の通り。

青年、壮年時代の体の使い方と老年期の体の使い方は大きく違う。
動から静へ変わっていくわけであるから、様々な機能にゆっくりと制御をかけていく。

人体のエネルギーは熱(カロリー)であるから、体温による調節が起きるのはあたりまえ。
汗が出たり、のぼせたりはあたらしい使い方のための調整期間に入ったことを意味している。
手足の冷感もその一つ。

いい歳になってもまだ、新陳代謝が盛んに行われたのでは、死に近づく速度が早くなる。
細胞の入れ替わりの回数はプログラミングされているので、いつまでも若い頃のように活発な入れ替わりをしていたら、早く枯渇してしまう。

ある程度の年齢まで来たら、省エネな体に変わっておかなければ寿命を全うできないのだ。

行動で物理的に解決してきたことを、知恵や思考で解決する時期に入るので、さまざまな場面で精神的な葛藤が起きる。
この前までは出来たことが出来なくても、この前までは出来たことだから初めのうちは気にしない。
本人は他愛もないことと判断しているので大きな動揺は起きないが、葛藤は葛藤として刻まれていく。

出来ることやること、また身体の反応が変化していくのだから、イライラするのは当然で、これは本来、心のトレーニングにもなる。

更年期に起きるすべてのことが、今後を順調に生活するための作業であるので、何も心配はいらない。

この時期に力尽きて亡くなる人もいるが、それは更年期や老化が悪いのではなく、それまでの生き方、体の使い方に間違いがあったということである。

若返り、とかアンチエイジングとかの言葉に踊らされ、くだらないものに手を出せば、かならず損をする。
バカバカしい薬は飲まないほうが利口だ。

身体の転換、変化を理解できず、若い頃と同じように動き回れば、予定より早く消耗し、寿命をまっとうすることが出来ないか、または動きを無理やり制限(麻痺や関節炎)されて生きなければならない。

これまでとは違う体の使い方になるのだから、いままでの体のメンテナンスも必要である。

その多くは解毒。

頻尿、汗、体臭、フケ、抜け毛、肌荒れ、さまざまなガス抜きが行われる。

子供から大人に変わるときに起きる成長痛や声変わり、体型のアンバランスを病気とは言わないし、放って置くことがベターであることを知っている。
思春期の感情のコントロールもしかり。

次のレベルに向かうときは大なり小なり何かしらの抵抗が生じるもの。

更年期症状は、悪だと決めつければ病気のもなり、そうでないと思っていれば、人生がまた違った景色で見えるものである。

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